2014年11月1週号

■社会学

『少額納税の大企業』

国民の多くは大企業は、売上と利益額が莫大なので税金をたくさん納めていると思っています。現実は全くその逆です。その一つは、海外の支社や現地法人を隠れ蓑にしたり、タックスヘイブンの国々を迂回する金の流れ。二つ目は、優遇税制によって、税金が低く抑えられています。

税負担率の低い大企業  2013年3月期の税引前利益と支払った法人税等

1位三井住友フィナンシャルグループ  0.002% 1479億8500万円 300万円
2位ソフトバンク 0.006% 788億8500万円 500万円
3位みずほフィナンシャルグループ 0.09% 2418億9700万円 2億2600万円
8位オリックス 12.17% 1725億1800万円 210億100万円
9位三菱東京UFJ銀行 12.46% 8774億6800万円 1093億4200万円

日本の法定税率は2008年3月から2012年3月まで40.69%、2012年4月から38.01%になりました。
2014年4月から35.64%になりました。法定税率の低い国はシンガポール17%、イギリス23%、韓国24.20%、しかし、ドイツ29.55%、フランス33.33%となっています。
大企業は税引前利益の何倍もの受取配当金があります。「受取配当金益金不算入制度」子会社や関係会社に出資して配当をもらっても課税対象にしなくてもよい。経営上の収益が赤字でも、受取配当金で補填して決算が黒字になっても申告額ゼロにできる。
東芝は税引前利益は−1005億5600万円、受取配当金は6737億2500万円。野村は税引前利益は−3150億2400万円、受取配当金は5331億1800万円ありました。それなのに所得は0円とすることが可能です。法人税の法定基本税率は25.5%です。しかし、資本金100億円超の大企業の実質負担率は9.67%で、資本金1000万円以下の企業の半分以下の負担です。
中小企業は全国各地において、地域経済の基盤を形成し、圧倒的に多くの国民に雇用の機会を提供し、国民の生活の原資を供給しています。自民党は大企業を優遇する諸政策しかしていません。中小企業には光をあてようとしません。そこで、新たな財源を確保するため、「外形標準課税」(給料等を含む全ての経費に対して課税する)を導入しようとしています。これは経費に課税しようとするものですから、赤字決算でも課税されます。こんな悪法ができてしまったら日本の中小企業は存続できなくなってしまいます。そして、国民の生活は真っ暗なものとなってしまいます。
現在の首相は、祖父の代から日本のことは考えない、自分だけがぬくぬくと生活できればよいというDNAを引継いでいると感じずにはいられません。

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

『スーツ1着千円』

ある紳士服専門店では
「スーツを1着買うと、2着目は1000円です!」
という販売員のトーク。

初めてこのセールストークを聞いたときには一瞬理解できませんでした。
「えっ!?千円って、1000円??どーいうこと( ̄□ ̄;)!!」

インパクトがありますよね。
スーツが千円ですよ。昼飯代ですよ、スーツが。もちろん1着目のスーツが一定額以上の商品であることが前提ですけど、「2着目は1000円です!」
と言われるとインパクトがあります。
そして、無意識にこう思ってしまいます。
「じゃあ、ここで買わないと損だね。ここで探そうっと。」

つまり、競合店を回って比較されることがないわけです。歩いていける距離に何件も競合店がひしめいていると、お客様は競合店も何店か回って、商品を比較検討してから買うことが多くなりますが、一旦、「じゃあ、ここで買わないと損だね。ここで探そうっと。」と思うと、競合店に流れなくなる確率が高まります。

もちろん、今ではスーツ専門店の多くが「スーツ2着目1000円」(もしくは「半額」など)という販売方法を展開していますので、以前ほどの効果はなくなっているかもしれませんが、まだこの販売方法を使える業界がありますよね。
これって、「あなたの業界」ではまだ使えるのではないですか?
「リフォーム工事をご依頼の際には、カーポートを○万円で建てます!」
「ご契約頂くと、オプションは全て1000円でご利用頂けます。」
「家電製品をお買い上げ頂くと、○○を500円で購入できます。」
「自転車をお買い上げ頂くと、お子様用自転車を1000円で購入できます。」

もちろん、ある程度の利幅が出る商品やサービスに限られますが、商品での差別化が難しい、競合と比較される・・・もし、あなたがこのような業界にいるなら、「スーツを1着買うと、2着目は1000円です!」戦略の応用を考えみるのも一考の価値有りです。

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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2014年.11月2週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

『車の下取り価格と愛着』

先日、友人が車の下取り価格についてこんなことを言っていました。
「え〜そんなに安い価格なの?!と、驚くほど安くて悲しかった・・。」

一般的に人は新車の値引き額よりも今まで乗っていたクルマの下取り価格に強い関心があると言われています。

車は買った瞬間から値が下がり始めて、10年も乗ればその価値はゼロになります。でも、10年も付きあった愛車の下取り価格がゼロだとかなりショックですよね。それは人というのは自分で所有したものに高い価値を抱きやすいからなんですね。よって、年々車の価値は下がるけど、愛着の度合いは増え続ける・・・という状況が生まれます。

これを心理学では保有効果といいます。人は自分の所有しているものに高い価値を感じ、愛着が出るわけです。このような人間心理をよく知っている商売人やビジネスマンはお客様に次のように言います。
「どうぞご試着ください。」
「手にとってお試しください。」
「試乗してみますか。」
「無料ですので2週間お試しください。」
「30日後でも返品可能ですので使ってみてください。」

人は一度、所有する、身につける、試着する、試乗する、モニター使用をすると、保有効果が働きそのものに愛着がでて価値を感じるようになります。そのため上記のような販売・販促方法は理にかなっていることになります。

売るのが苦手な人、セールスが苦手な人は「保有してもらう」ということを目的に営業をすると良いですね。すると一定の割合でその商品やサービスに愛着と価値を感じるお客様が現れることになります。


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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2014年.11月3週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

『書くことの影響力』

知人は名言や格言が好きなので仕事場の壁に写真のようにいろいろ書いて貼っています。
彼は小学生の時からこういった「言葉」を紙に書いて自分の部屋の壁や天井にぺたぺたと貼っては満足をしていました。
その習慣は中学、高校、大学、会社員、独立後も続き、今でも「何か行動」する時には、紙に書いて貼っていますし、「これはいい言葉だな」と思ったものは写真のように書いて壁に貼って折に触れて見ています。
今でも「書いて」影響を受けているのです。

話は変わりますが朝鮮戦争の時期、多くのアメリカ兵が中国共産党の捕虜になりましたが、次第に捕虜の中には中国に好意的な意見を持ち、アメリカに非好意的な態度を持つ人が現れるようになったそうです。
どのようにして資本主義社会の先方であるアメリカの兵隊が共産主義に賛成の意を現すようになったのだと思いますか?

・・・中国共産党は捕虜に拷問を加えて共産主義の思想を植えつけたのではなく、「書いて」思想を変えさせたというのです。収容所で捕虜は共産主義に肯定的な意見や資本主義に対する否定的な考えを紙に「書く」ように指示されました。この「書く」という行動によって、後に捕虜の中に中国に好意的な意見を持ち、アメリカに非好意的な態度を持つ人が現れるようになったという報告があります。

自分の手で「書く」という行為には大きな大きな意味があります。
自分の手で書いて、それを何度も見て、読むことによって、その言葉が頭や身体に「染み込む」のです。
ということは・・・お客様に自社商品やお店についてアンケートを書いて頂く時には「良い点を書いてもらう」のと「悪い点を書いてもらう」のではどちらが良いかは明らかですね。人は「書いて」「読む」とその内容に大きな影響を自ら受けるのです。

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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2014年.11月4週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

反応の良いキャッチコピーを書くためのコツはお手本となるコピーをマネして、自社に応用することです。今回は雑誌、新聞、サイトや書籍タイトル等で見つけたお手本となるキャッチコピーを紹介させて頂きますので、あなたの会社やお店でのコピー作りの参考として下さい。

■『モニターさんが絶賛したボウル』

これは通販雑誌の表紙に書かれていたコピーです。
私は思わずその雑誌を手にとって読んでしまいました。

「ボウル」とは台所用品のボウルです。全く私には縁のない商品です。
でも、「絶賛」という言葉に引かれたのです。

「台所にあるあのボウルでしょ!?なぜあれが絶賛されるの??」
と不思議に思ったからです。

この通販会社は自社の商品に自ら「絶賛」と付けているわけですが、あなたの会社やお店の商品やサービスも何人もの人に褒めてもらっていますよね。
だったら、それは「絶賛」されているわけです。

『施主様に大絶賛された短期工事リフォーム』
『ツウに絶賛されたとんこつラーメン』
『プロが絶賛した包丁セット』

このように絶賛という言葉を添えるだけでも商品力と商品イメージはぐんと上がります。
もちろん、その言葉に見合った質が必要ですが、あなたの商品やサービスを褒めて、 感謝して、喜んでくださる方が多いのであれば、あなたにはこの「絶賛」という言葉を 広告表現で使う資格があります。