2016年10月1週号

今月の社会学

原発事故後の福島…被災者を苦しめる政策U

自主避難に対する世間の誤解
1.「多額の賠償金を受け取った」ということ。避難指示区域内からの強制避難者には月10万円の精神的損害賠償や不動産などの財物賠償などが支払われる。一方、区域外の場合は12万円、18歳以下と妊婦は52万円(自主避難した場合は20万円上乗せ)の一律定額の賠償が支払われるだけだ。あくまでも一時金で、一家で100万円ほどがほとんどだ。納得できない場合はADR(原子力損害賠償紛争解決センター)で実際かかった避難費用を請求するか、民事訴訟を起こすしかない。
東電は被害者がADRに申立中、賠償支払いを一旦「中止」する措置をとっている。
2.「住宅」自主避難者にもアパート等が無償で提供されている。しかし考えてほしい。「原発事故のおかげで無料で住めて良い」と考える人がいるだろうか。不安な仮住まい生活に耐えなければならない。
不動産について、避難元の評価が経産省と東電の基準では賠償額が少なくなり、避難先で住居を再取得することができない。
原賠法によれば、賠償すべき損害の範囲に関する指針を決めるのは文科省に設置される原賠審である。
加害者たる東電は賠償の「天井」と扱ってきた。原賠審は避難指示が解除されれば、慰謝料や減収への賠償を「手切れ金」のように支払い、賠償を終わらせる。
「強制避難者」に対する賠償額(4人家族のモデルケースによる資産)
この金額をどうみるか。大切な家や人生を奪われた代価として、決して多すぎるとは思わない。

今井照(福島大)原発災害避難者の実態調査より引用
全国的な原発再稼働を目指す日本政府は、福島第一原発の過酷事故をなかったものにしなければならない。少なくとも事故前の環境に戻ったということを世界に示さなくてはならない。それが東京オリンピック誘致の際に安倍が掲げた国際公約だった。しかし現実には不可能である。原発安定化の最初の一歩である汚染水問題すら解決の目途がついていない。いまだに放射能汚染水が海に垂れ流されている状態である。まして廃炉作業の前提であるはずの取り出すべき核燃料がどのような状態で原子炉の中のどこにあるのかさえも定かではない。平時の原発廃炉でも30年を要すると言われているが、この事故ではまだ技術開発の初歩段階であり到底先は見通せない。政府は現在でも福島第一原発の「原子力緊急事態宣言」の解除を宣言できないでいる。近づけば即死する状況が続いている。
使用済み核燃料などの存在は、作業上の一瞬のミスが有れば、再臨界のおそれすらある。もしそうなれば今度は首都圏の人たちが避難しなければならなくなる。このような紙一重の状態が続いているにもかかわらず、国内的には様々なウソを積み重ねて原発災害やその被災者を見えなくしようとしている。現在の「復興加速化」政策はそのように考えるとすべてが理解しやすい。
2015年6月12日政府は次のことを決定した @2017年3月までに避難指示解除 A精神的賠償は2017年3月で打ち切り B2016年度で事業・生業の再建、事業者の再建=賠償を打ち切る避難指示が解除されれば避難者という存在は抹消される。さらに支援ばかりか賠償も打ち切ると明言されている。事故前の生活水準を被害者に補償するのは事故の当事者の責務であり、加害者側から賠償を一方的に打ち切るというのは社会的に見てありえず論外と言える。
2015年10月2日竹下復興大臣は「避難を続けている人に未来永劫、税金で面倒をみることはできない」と言う発言をした。これは明らかにまちがいである。政府が震災の復興に要する経費として見積もった19兆円には原発災害に対応する経費は含まれていない。なぜなら原発災害に対応する諸経費は原子力損害賠償法に則り、原因者である原子力事業者が負担すことにしたからである。
復興大臣はあたかも公金で避難者支援をしているように思っているがそうではない。基本的には原子力事業者に求償すべき立替金である。
避難者という存在を抹消するために避難指示を解除しようとすると、地域が元の線量に戻っているというウソが必要になる。したがって政府は大量の資金を投入して「除染」に全力を投入した。時間が経つにつれて地域全体を除染することが不可能なことが分かった。5年半を経過しても放射性物質の大気中への放出、放射能汚染水の海洋への流出を止めることができない状況である。
日本を支配している官僚
日本の法律の90%以上は官僚が作っている。国の運営も官僚がやっている。三権分立が骨抜きになっている。「本来憲法に書かれた全体の奉仕者である〈公務員〉とは、国民の手で選ばれ、国民の手でクビにできる<国会議員>だけです」  「官僚は憲法73条で政治家公務員が使う役人〈官吏〉と書かれている」その後憲法が定めた「国会議員」ではない役人が、国家公務員法によって国会議員と同等の公務員に入れられてしまった。
国家公務員法=1条目的:職員の福祉及び利益の保護となっている公務員給与、各種手当、天下り先の確保など身分が保証されている。
国民の知らないところで、国民に気づかれないように社会を形づくる法律が官僚たちによって作られている。彼ら官僚が最も得をするようにできている。そこに、自民公明そして経団連が絡み、マスコミが後押ししている。憲法違反の様々な法律を作り、国民は不幸の境地に立たされるだけである。
国会審議を見て分かるとおり、首相を筆頭に法案の中身が分かっていないと思うくらいメチャクチャな答弁で数の力で可決してしまう。
〔参考〕「少子高齢化だ」「財政難だ」と言いながら、政府がいまだに「保育」も「介護」も「医療」も「農業」も国として手はうたず、むしろ競争を激化させるような報酬切り下げするような政策ばかり作っている理由は→公共分野として国の予算を使わせないようにし、ビジネスにして外資に売ってしまうことが楽で儲かるからである。国家戦略特区は国内各地を自由化し、企業向けの市場に変えてゆく政策だ。関西を中心に介護やベビーシッターなどの仕事は、特区内で外国人労働者を雇える。
その結果、中小零細企業の仕事は減り、そこで働いている人たちの仕事もなくなることをしている。
国民のためにカネを使うと、官僚たちの給与を上げる額が少なくなってしまうので、戦略特区という国民にはわけのわからない言葉でごまかしている。
日本がおかしな方向に進んでいると感じた時は、誰が法律を作り、誰が得をしているかを見なければいけません。そういう連中は決して表には出てきません。
沖縄、TPP、基地問題、原発等々のすべての問題の根源はここにあります。

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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2016年.10月2週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

■『リフレーム』

今年の春先のこと。家の前の田んぼにはまだたくさんの雪が残っていました。その雪を見て畑仕事をしている人がこう言いました。
「こんなに雪が多くちゃ、土を耕せないよ。困ったな。」
別な人はこんなことを言っていました。
「まだ雪があるから、今年はもう少しのんびりできる。わはは!」
人の視点、ものの見方は面白いですね。
同じ状態に遭遇しても一方は困り、一方は喜ぶ。人のモノの見方、感じ方、捉え方のことをフレームと言います。そしてそのフレームを変えることをリフレーミングと言います。

同じ状態に遭遇してもリフレーミングすることで思考、感情、行動に変化が出てきます。

例えば、得意先に怒られて
「くそ〜!あんな言い方をしなくてもいいじゃないか!」
と思い、イライラするのもひとつのフレーム。
「あんなに怒ってくれるなんて、真剣なんだな。もっといい企画を考えよう。」
と思うのもひとつのフレーム。どちらが良い悪いではないですが、出来事は変えられないけど、受け止め方を変えると感情が変わり、その結果として次の行動が変わります。

フレームは普段の物事に対する考え方のクセです。クセは意識して変えることにより、新しい習慣になります。ちょっと練習してみませんか?例えば「あきっぽい」という性格は「好奇心が旺盛」「物事にこだわらない」とリフレーミングすることができます。では、下記をリフレーミングしてみてください。
・私はおしゃべりなんです。
・私は優柔不断です。
・私は消極的なのです。

どうでしょう?リフレーミングできましたか。上手くリフレーミングすることができると思考、感情、行動に変化が出てきます。思考、感情、行動が変わると「結果」も変わってきます。


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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2016年10月3週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

■『人それぞれのフィルターの違い』

下記はある日の私と知人の会話です。
私「実績一覧には今までに取引のあった会社名と取引担当者の感想を掲載しよう。これを掲載すると信頼度も上がるよ。」
知「う〜ん、たしかに信頼度は上がるかもしれないけど、新規の取引先がもしこの一覧を目にして競合と取引していると思われると困るな。」
私「この方がひと目で実績が分かるし、お客様が満足しているのも分かると思うけど。」
知「でも、社名は伏せたほうがいいんじゃないかな。後々、トラブルにならないかな。」

・・・この会話で私と知人のフィルターの違いが分かりますか?私は目的志向型で知人は問題回避型です。上記の例では目的を志向するフィルターを持つ私と、リスクやトラブルを避けることを志向するフィルターを持つ知人がいます。人はそれぞれのフィルターを持っています。

フィルターが違うので、そのまま話を続けてもおそらく話はまとまりません。
話を建設的にまとめようとするなら相手のフィルターに合った説明をする必要があります。
例えば、問題回避型の人に対しては「避ける」「解決する」「リスクを減らす」「管理する」といった言葉が受け入れられやすくなります。

目的志向型の人には「できる」「手に入る」「得られる」「実現する」という言葉を使うと納得してもらいやすくなります。

そのため、上記の会話では私が知人に次のような提案をすると話がまとまりやすくなります。
「では、業界名と感想だけにしようか。そうれならトラブルも避けられるよ。」

人にはそれぞれ異なったフィルターがあります。相手のフィルターを推測して、その人にあった接客、セールス、会話、説得を心がけると効果的なコミュニケーションを取ることができます。

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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2016年10月4週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

反応の良いキャッチコピーを書くためのコツはお手本となるコピーをマネして、自社に応用することです。今回は雑誌、新聞、サイトや書籍タイトル等で見つけたお手本となるキャッチコピーを紹介させて頂きますので、あなたの会社やお店でのコピー作りの参考として下さい。

■『今、英語をあきらめた人達に売れている○○』

世の中には何かを成し遂げた人よりも、成し遂げることが出来なかった人、途中で諦めた人の方が割合としては多く存在します。

そして、何かを成し遂げることが出来なかった人というのはその「何か」に強い興味と関心を持っている人である、ということも言えます。

例えばダイエットに成功した人よりも、出来なかった人の方が多く存在し、そしてダイエットに成功できなかった人たちは間違いなく「ダイエットに興味がある人たち」です。

だから、下記のように「○○に一度失敗した人」「○○をあきらめた人」に向けてコピーで訴求をしてビジネスを展開するという戦略があります。

「今、独立をあきらめた人たちに人気の副業セミナー」
「今、マイホームをあきらめた人たちに人気の物件案内」
「今、結婚をあきらめた人たちに評判の出会いネット」
「今、海外留学をあきらめた人たちに好評な異文化交流会」

このようなコピーなら今までにそれを成し遂げることが出来なかった人、途中で諦めた人の興味と関心をもう一度引くことができます。