2018年8月1週号

今月の近代史22

米軍海外基地の存在理由
アメリカ政府は「日本を守るために米軍が駐留すると述べたことはない」「海外基地はアメリカを守るためで、基地のある国を守るために存在するとは考えていない」となっている。

旧安保と新安保は本質的な部分は全く変わっていない。重要な変更が本当に行われていたら交渉担当者の西村熊雄が「新安保は旧安保を桐の箱に入れたようなもの」などというわけがない。
60年安保改定交渉の時に大きな焦点となったのは沖縄だった。52年の講和条約、72年の沖縄返還については沖縄が焦点となった。なぜ沖縄かというと、安保条約の適用区域(防衛区域)に沖縄・小笠原を含めるかどうかが交渉の山場となった。アメリカの施政権下にあった沖縄・小笠原を日本側が防衛するという形をとることで、安保条約に相互防衛条約の形をもたせようとしていたからである。
なぜ、安保条約に相互防衛条約の性格をもたせようとしたか。それは安全保障条約とは、そういうものだからである。
安全保障条約とは、自分が相手を守るかわりに、相手にも自分を守ってもらうというもので、金だけ出して相手に守ってもらうということはありえない。
バンデンバーグ決議
アメリカは自国の安全に影響を及ぼす地域的・集団的防衛協定に参加すること、及びその協定は継続的・効果的な自助と相互援助の原則に基づくことを定めている。
一方への攻撃に対し共同して対処する義務が生じる。
米軍司令官が言う「基地を使用する代わりに核の傘を提供している」という相互援助の形はありえても、自民党、官僚、御用学者、マスコミが言う「人(兵士による戦闘)と物(基地及び経済的支援)の協力」などといった相互援助の形はありえない。そうだとすればアメリカの青年が命と金を引換にすることになる。つまり傭兵ということになる。開戦権をもつアメリカ議会が承認するはずがない。
「アメリカと同盟を組んでいること自体が日本の安全保障である」
「日本が血を流してアメリカを守らないのに、アメリカが血を流して日本を守ることはない。核の傘など大きな枠組みは提供するが、最前線で日本の国土を防衛するのは日本の役割である」国際常識からして当然のことである。それをきちんと国民に伝えず、危機になればアメリカが日本を助けてくれるとウソをふりまいている、自民党、官僚、御用学者、マスコミにはあきれるばかりである。

尖閣諸島をめぐる中国との争いについて、アメリカの公式見解
1「尖閣は日米安保条約第5条の適用範囲である」=日本国内における「日本またはアメリカへの武力攻撃」に対し、それぞれの国の憲法の規定にしたがって行動するとなっている。
2「尖閣の領有権については日中いずれの立場にも立たない」
3「日本は島嶼部とうしょぶ(島)への侵略については、みずからを防衛し、周辺事態に対応する」

「安保条約の適用」=それぞれの国の憲法の規定にしたがって行動する→「議会での審議」

領有権については中立、島嶼部の防衛は日本が行う→「実際の戦闘は日本が行うべきである」
「基地を提供する代わりに日本を守ってもらう」は幻想である。
世界中で最も不平等な日米安保、地位協定を解消するには元外務官僚の孫崎亮さんは次のように述べている。
日米安保条約 第10条…この条約は、日本区域における国際平和および安全の維持のため十分な定めをする国際連合の措置が効力を生じたと、日本国政府およびアメリカ合衆国政府が認める時まで効力を有する。
この10年間効力を存続した後は、いずれの締約国も、他方の締約国に対してこの条約を終了させる意思を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行われた後1年で終了する。
アメリカにモノ申すことのできない、勉強していない議員が国民をだまし続けて、73年間も日本に危機が起きた時はアメリカが助けてくれるから基地問題(思いやり予算、騒音、事故、環境汚染、犯罪)等はがまんしろと無理を国民に押し付けている。
国民の安心、安全を考えて行動しなければならない政権党、官僚は現実はまるっきり逆のことをしている。
ドイツ、イタリアは主権を確保
同じ敗戦国のドイツ、イタリアはどうなっているのか。ドイツでは、米軍基地周辺でも米軍機に飛行禁止区域や低空飛行禁止を定めるドイツ国内法が適用される。日本では沖縄の普天間基地のように国内法では絶対に設置できないような場所に飛行場が維持され、住宅地上空の低空飛行が実施されている。
イタリアでは、駐留米軍は訓練や演習を行うときは必ずイタリア政府の許可を受けなければならない。すべての米軍基地はイタリア軍の司令官のもとにおかれ、米軍は重要な行動の全てを事前通告し、軍事物資や兵員の輸送、事件・事故の発生をイタリアに通告する取り決めになっている。低空飛行も禁止されている。日本では首都圏上空がアメリカ軍に完全支配されている。日本の飛行機が自国の空を自由に飛行できない、にもかかわらず、米軍機は無制限で日本の上空を飛行できる。
米軍基地内で環境汚染が見つかれば、米軍が浄化義務を負うが、日本では米軍に原状回復義務はなく日本が浄化義務を課されている。
イラク戦後8年で米軍を完全撤退させた
イラクがアメリカに占領されていた時に結んだ地位協定では、もし米軍が中東諸国を攻撃することになっても、イラクからの出撃を拒否することができるようになっていた。周辺国との関係悪化をさけるためである。さらに出撃だけでなく上空を飛行するのも許可しないというものであった。日本の政権党や官僚には信じられないような立派な地位協定を結んでいた。
イラクは2008年11月に3年後の2011年末までに米軍は完全撤退すると定めた。イラクの交渉担当者はアメリカの圧力に屈せず踏ん張った。日本が常識としている世界観や国際政治の枠組みがいかにゆがんだものであるかがわかると思います。
イラクはアメリカの協定案に対してなんと110ヵ所もの修正を求めた。その主な部分は
1.協定に米軍撤退を明記する
2.2011年を過ぎても米軍がイラクに駐留し続けられると読めるようなあいまいな表現は削除する
3.米の免責特権をめぐりイラクの権限を強化する
4.米軍がイラク国内から周辺国へ越境して攻撃することを禁止する条項を追加する
5.アメリカの艦船などの搭載物の捜査権をイラクにあたえる
戦争に勝った国が負けた国を侵略して領土を拡げることはできない。秩序が回復したら撤退するというのが国際社会のルールである。
ポツダム宣言にあった「日本国民の自由な意志によって責任ある政府が誕生したら占領軍は撤退する」

日本国民の自由な意志によって責任ある政府が誕生していないのでアメリカ軍は撤退せず呼び方が進駐軍から駐留軍に変わっただけである。
憲法改正をして米軍を撤退させたフィリピン1986年のアキノ政変後の87年に新憲法を公布し、91年に上院が基地存続条約の批准を拒否、92年末までに米軍基地を完全撤退させた。
クラーク、スービックの両基地跡地はその後「経済特区」となり外資の誘致に成功し、雇用が数倍に増えている。スービックは敷地が満杯となり、特区を周辺に広げている。クラークは企業誘致だけでなく、国際空港を開港させ、格安航空の起点として第2マニラ空港となっている。
フィリピンの現状を認識していない安保村の連中は「米軍基地を撤退させたフィリピンは、米軍がいなくなったあと、中国に南シナ海の南沙諸島を実効支配されたじゃないか。だからこそ、尖閣諸島を守るために沖縄の海兵隊は抑止力として必要なのだ」彼らは言っている。悪いことにマスコミが事実を伝えず、政府の間違いを指摘しなければいけないのに擁護する報道をするから始末におえない。

フィリピンとベトナムの海域にたくさん島が有ります。100以上あります。この島や岩礁を中国、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイの6ヵ国・地域が領有権を主張、入り乱れて実効支配しているのが現状です。
フィリピンや各国政府によると、現状の実効支配数はベトナムが20以上、フィリピンが9、中国が7以上、マレーシアが5以上。台湾は太平島を支配、ブルネイはルイサ礁の領有権を主張している。
「island」と表記される13島に限るとフィリピンは7島を実効支配している。
ベトナムが4島、台湾が1島、マレーシアが1島。中国はゼロ。現在支配しているのはいずれも岩礁で、中国はコンクリートで補強して広げ、宿泊所、通信・レーダー施設、灯台などを造っている。
南沙諸島にはどの国の支配下にもない岩礁や浅瀬がたくさんある。
2002年に中国とASEANが合意した「南シナ海行動宣言」でその内容は「領有権問題の平和的解決を目指す」「実効支配の拡大を自粛する」の2点です。関係国はこの原則を守っている。
小競り合いはあるが、武力衝突にはいたっていない。
1992年にフィリピンから米軍が撤退して以降、ASEAN加盟国内に外国軍基地は存在しない。
タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジアの10ヵ国。

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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2018年8月2週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

『一理三例』

一理三例。これは一つの理屈を説明したら三つの事例を紹介すると相手に伝わりやすいという意味。
例えば私が単純接触効果について説明するとします。
その場合には、最初にR・J・モアランド博士の行なった
単純接触効果に関する実験の内容を説明しながら
「人は会えば会うほど相手に好意を抱く」
という心理学の理論を話します。
その後、下記のように事例を三つ説明するのです。
「私の知り合いにAさんがいます。口下手で、人見知りするタイプですが、お客様にはたいへん好かれています。その理由を聞いたことがあるのですが、それは毎月必ずお客様にはがきを書いているからだということでした。そしてこちらが彼の手紙の実物です。季節のことや近況を書いただけのなんの変哲もないはがきです。このなんの変哲もないはがきによる接触がお客様の心をつかむのです。」「また、ある会社の専務はフェイスブックを使って毎日のようにお客様とコミュニケーションを取っています。これはSNSを利用した顧客フォローなのだ、このように頻繁にお客様と接触をしているとリピータになって再来店してくれるようになるんだよ、と教えてもらいました。」先日、営業マンの方に教えて頂いたのですが、営業の世界には2:8と5:8という法則があるのだそうです。お客様を2回営業訪問しただけで受注を諦める営業マンが8割、お客様のところに5回以上営業訪問した人が全契約の8割を手にする、という法則なのだそうです。」
そして結論につなげます。
「1回や2回会っただけでお客様に好かれるとは思わないほうがいいかもしれません。 心理学の実験でも実際の仕事でもやはり5回、6回と接触頻度を増やしていくことが相手に好かれるコツなのです。」
このようにあなたもプレゼンや交渉の席で一理三例を心がけてみましょう。
相手の理解度がぐっと深まり、説得効果が増します。


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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2018年8月3週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

『マジやばい』

・・・若者言葉で「やばい」というのはすごいとか驚くほどの内容である、といった意味で使われますよね。

しかし、仕事で
・「酒井さん、これが当社の商品です。」
・「わお、やばいですね!」
・「このボタンが特徴でして、こんな工夫があるんです。」
・「おお!マジやばい!!」
・などと口にすると、「この人は語彙力がない」と思われるかもしれません。
・私自身もあまり語彙が豊富とはいえませんが、ビジネス・コミュニケーションでは語彙の豊富な人の方がやはり知的とみなされます。例えば「すごい!」を表現する他の言葉にはどんなものがあるでしょうか?
・あなたは10個くらい思いつきますか?「すごい」を類語辞典で調べると次のような言葉があります。
最大、最良、ベストの、 未曾有の、かつてない、 前人未踏の、目の覚めるような、すばらしい、ため息の出るような、文句なしの、物凄い、驚くべき、圧倒的、底知れない、画期的、途方もない、 華麗、 猛烈 、凄まじい、すさまじい、凄絶な、目を見張る、圧倒される、胸のすく、聞きしにまさる、右に出る者はいない、息をのむ、驚異の、想像を絶する、神業的な、ど偉い、著しい、甚だしい、はなはだしい、非常によい、目覚ましい、妙々たる、上々、素晴しい、優等、優秀 、上等、、あっぱれ、立派、優れた、驚異的、見事etc (Weblio類語辞書より抜粋)
・こういった言葉をいくつかでも覚えておいて、ビジネス・コミュニケーションで使えるようになるといいですね。服や靴の選び方でその人のセンスが見極められるように、言葉の選び方でその人のコミュニケーション・センスが問われます。

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◆集客・営業・広告・販促・マーケに役立つビジネスコラム 2018年8月4週号

■集客・営業・広告・販促に役立つ心理マーケティング

反応の良いキャッチコピーを書くためのコツはお手本となるコピーをマネして、自社に応用することです。今回は雑誌、新聞、サイトや書籍タイトル等で見つけたお手本となるキャッチコピーを紹介させて頂きますので、あなたの会社やお店でのコピー作りの参考として下さい。

■『○○を加速する方法』

「加速」という言葉もキャッチコピー向きな言葉です。
「恋愛運を上げる方法」
よりも
「恋愛運を加速する方法」
の方が興味が湧くでしょ。

「資産運用セミナー」
よりも
「資産運用加速セミナー」
の方が参加したくなりますよね。

■『はじめての○○の選び方』
何事であれ「はじめて」何かをする時には「何を基準に選べば良いのか」
「どんな点に注意すればいいのか」とても不安になります。
だから冒頭のようなキャッチコピーは初心者の人の精読率が高くなります。
「はじめてのベビーカーの選び方」
「はじめての車の選び方」
「はじめての塾の選び方」
「はじめての投資マンションの選び方」
「はじめてのキャンプ用品の選び方」

といった応用ができます。