2021 年8 月号vol .12

二酸化炭素が本当に温暖化の原因か Ⅲ
IPCC はデータをねつ造して、ウソを拡散しています。温暖化と温室効果ガスについて、きちんと検証した『地球温暖化と温室効果ガスの検証』より引用します。

都市の気温変動には温暖化だけでなく都市化の影響が関わってきます。温暖化と都市高温化はともに人為的要因によるものですが、気温変動の実態を調べる上では両者の違いを意識 して解析しなければなりません。
電力消費やクルマ走行が空気を暖めない町など、今の日本にはないです。人里離れた山奥なら CO2 の影響も検出できるでしょうが。
東京の気温上昇が約 1.5 度だった 1950 年~2014 年の 65 年間、180km離れた三宅島の気温はほとんど上がっていません。
香港の都市と郊外の 1989 年~2015 年を見ると、都心の気温が約 1 度上がったが、郊外の気温は横ばいか下がり気味でした。
人間活動が出す CO2 の温暖化効果が主に効くなら、どんな場所の気温も似たような形で上がるはずです。

ツバル
「数年間で海面が数センチ上昇」などと言うのは、そう簡単には計測できません。人類の活動とは無関係に長期的変動の一部としても起こりうることです。マスメディアが宣伝しいる砂浜侵食や陸地消失が起こる訳がありません。海岸侵食は海流変化が主原因である 可能性が高いです。
風、潮汐、気圧変動などに伴って短期的海面変動が常時起こりますし、陸地沈下や上昇、海流変化など様々なスケールでの海面高度の変化が起こります。
ツバルの水没話を日本国民の心に植え付けたのは、2006 年 4 月 30 日の NHK スペシャル「煙と金と沈む島」でした。NHK は 2006 年 2 月下旬にツバルへ行き水没シーンを撮りました。その時は大潮(海面が満潮と干潮で高さの差が大きい)の時であった。また、この時の大潮は観測史上で最強で、この記録は破られていない。
NHK は意図的に大潮の時に取材したことに疑問に思う。
海岸侵食の原因が温暖化に伴う海面上昇であれば、少なくとも近隣数千km以上の広範囲に同様な状況が多く発生するはずである。マスメディアはそれを調査しようとしない。 さらに、長周期で起こる海流の変動や地盤沈下などのよくある要因を完全に無視して、あたかも確実に温暖化が原因であるかのように扱って、今後はいっそう悪化すると言ってやたらと危機感を煽っている。
ニュージーランドの研究者が 1971 年~2014 年にわたるツバルの国土面積を航空写真と 衛星観測データから見積もり、「ネイチャー」誌の 2018 年 2 月 9 日号に発表しました。それによると国土面積は減るどころか、44 年間に 3% 近く増えている。海岸の侵食や日常的な浸水はあるにせよ、決して島や国が水没することにはならない。
第二次世界大戦のとき、米軍は 1942 年に海兵隊をツバルに上陸させ、湿地を埋め立て わずか 5 週間で 1500mの滑走路を完成させた。かつては、井戸を掘れば真水が湧いてきたが、滑走路建設で地下水脈が断ち切られ、島民は雨水に頼って生活するしかなくなった。 滑走路を舗装するコンクリートのために大量の砂が必要になり、砂が採掘された。その時 できた採掘穴は現在は水たまりやゴミ捨て場になっている。環礁の島は、サンゴが土台を 作り、その上にサンゴやホシズナのかけらが積み上がってできている。生活排水が流れこんで、こうした生き物が死滅してしまいました。ゴミが山積みになっている場所でもサンゴ や有孔虫は死滅しました。島を作る砂の流れが止められてしまって、砂浜ができなくなった。

極地の氷の減少
温暖化のせいで北極の氷や南極の氷が解けるという話もよく聞きます。CO2 が起こす「地球温暖化」なら両極の氷が似たような変化を示すはずです。北極海と南極海に浮かぶ氷の量がどう変わってきたのか検証します。普通、海氷の量は衛星で観測した時、「氷に覆われた部分が 15% 以上ある海面」の総面積を使って表します。
NASA の衛星観測によると 10 年で 0.3 度の上昇となる。海氷を減らす主な原因は水温の上昇でしょう。そして、北大西洋水温の数十年規模振動がありそうです。水温上昇の主な原因が数十年規模振動なら、1980 年以前の水温が上昇した 1910 年~1940 年代にも、海氷は 自然現象として減っただろうと想定できます。
1910 年~1940 年の海氷減少(北極圏の温暖化)を報じた当時の米国新聞記事には「北極海の気温が大きく上がって海氷が減り、砕氷設備の無い船も楽に航行できた」と書かれています。
ご存知のように、アルキメデスの原理によって海氷に浮かぶ氷が解けても、地球全体の 海面上昇にはつながりません。むしろ北極海の海面減少は漁業や海運を助け、海底資源の探査や開発をしやすくするなど、周辺諸国にとって大きな恵となります。
わずか 1 万年の地球の歴史からみても、地球は現在まだ寒冷期ともいえます。
その気温の一時的な戻りと CO2 のわずかな影響により北極の氷が少しずつ少なくなっているかもしれませんが、だからといって「温暖化による脅威」とはいえません。

北極圏のシロクマ
北極の一見かわいらしいシロクマは、温暖化脅威派のアイドルでした。しかし、生態学者の故ボブ・カーターが「連中はイメージキャラクターが欲しかった。科学とは無縁の話です」と取材の時に感想を述べました。実際は、シロクマの数は史上最高にちかい。
個体数が減るというモデル計算の予測は事実にあっていません。シロクマは適応力の強い動物です。
シロクマ研究の権威のスーザン・クロックフォード博士が論文に書いています。「机上の モデル計算は恐怖のシナリオを吐き出すけれど、シロクマは過去 1 万年、今よりも高温の時期を何度も生き延びてきた。北極圏が少しくらい暖まっても、シロクマもその食料も 何ひとつ影響は受けない」。
「夏に海氷が減ってもシロクマは平気」、「北極の海氷面積は毎年 9 月に極小を迎えるが、シロクマにとって 9 月は大事な時期じゃない。交尾も出産も子育ても、9 月から外れた時期のことなのだから」ということで、シロクマの暗い未来予測を退けています。 米国魚類野生生物局の調査によると、1950~1960 年代のシロクマの数は 5000~2 万頭で した。2002 年に北極圏を調査した米国地質調査所がシロクマの数を史上最高レベルと結論を出しました。2016 年には国際自然保護連合がシロクマの数を 22,000~31000 頭と見積クロックフォード博士は「さしあたりシロクマが苦しんでいる証拠は何もない」と述べた。

南極圏の氷
北極海に比べ、南極海の氷は状況が全く違います。南極海の氷はゆっくり増え続けてきました。海氷の増加は、気温の低下を反映しています。米国ゴダード宇宙科学研究所の観測によると 1950 年代から現在まで、気温は横ばいか下がり気味とのこと。
南極の観測点で測った大気の CO2 濃度は、1958 年の 317ppm から現在の 407ppm へと30% 近く増えている。しかし、モデル計算だと CO2 濃度が上昇すれば気温が上がるはずのところ、実際の気温は低下しているという事実だけみても、CO2 温暖化説はかなり怪しいことになります。
2017 年、南極を覆う氷床の 2000m下に火山地域があることを、スコットランド・エジンバラ大学の研究者らが明らかにしました。
南極で気温上昇が認められた観測点の地下に海底火山が有り、マグマ由来の地熱が気温を上げていたことが判明した。
南極大陸のほとんどで気温は氷点下です。そこで気温が 1~2 度上がっても氷は解けません。
南極に降った雪はやがて氷に変わる。どんどん増える氷は、自重で低い方へ動く、南極の氷を氷河と呼びます。中心部から端部へ流れ着くのに 5000 年かかります。
アルプスなどの高地の氷河が後退は確かに確認できます。CO2 が増える以前から起こっていました。現在を含めて、小氷期からの気温の戻りの時代に呼応する現象だということの ようです。また、森を畑に変え、薪を手に入れるため木を次々に伐採します。すると土地 の保水力が落ちて一帯の乾燥化が進み、山頂付近の空気も湿気を減らして氷が昇華しやすくなった。現地で観察した研究者によれば、氷の表面はギザギザだったという(融解ならツルツルになる)。

二酸化炭素の働き
地球の大気には CO2 などの温室効果ガスと呼ばれる気体がわずかに含まれている。これらの気体は赤外線を吸収し、再び放出する性質がある。太陽からの光で暖められた地球の表面から地球の外に向かう赤外線の多くが、熱として大気に蓄積され、再び地球の表面に戻ってくる。この戻ってきた赤外線が、地球の表面付近の大気を暖める。これを温室効果と呼ぶ。温室効果がない場合の地球の表面の温度は氷点下 19 度と見積もられている。温室効果のために現在の世界の平均気温はおよそ 14 度となっている。
マスメディアの報道によれば、地球温暖化に最も影響がある温室効果ガスは CO2 ということになっている。ところが、実際は、地球温暖化に最も影響がある温室効果ガスは水蒸気である。水蒸気は CO2 以上に地球の温度を上昇させる。ただし、水蒸気が水滴や氷の粒になれば雲となり、雲は地球の気温を低下させるように作用する。
CO2 原因説肯定派の主張は……20 世紀後半から起きている温暖化は、CO2 が主な原因という議論は、厳密に証明されたものではなく、仮説である。
CO2 原因説懐疑派は……「ほぼ全ての科学者のコンセンサスはない」と主張。その根拠は2008 年 5 月の地球惑星科学連合学会で「地球温暖化の真相」と題するシンポジウムで過去50 年の地球温暖化が人為起源なのか、自然起源なのか、さらに 21 世紀は IPCC が主張する一方的温暖化なのか、寒冷化なのか、アンケートを取りました。
「21 世紀が一方的温暖化である」と主張する学者は 10 人に 1 人、10 人に 2 人は「21 世紀は寒冷化の時代である」、残りの 7 人は「分からない」を答えた。 肯定派は「二酸化炭素よりも水蒸気や太陽活動の方が大きいのでは?」という質問に対して「水蒸気は、確かに最大の温室効果を持つガスだが、濃度も温室効果の大きさも自然のバランスで決まっていて、人間が直接影響を与えることは困難だ。一方、急速に濃度が増加していて、全体のバランスを壊そうとしているのが CO2 だ。ただし、CO2 濃度の上昇による温度の上昇が結果として水蒸気濃度の上昇を招くことによって、さらなる温度の 上昇につながる」…と回答している。このように、CO2 原因説肯定派でも「水蒸気は、確かに最大の温室効果ガス」であることを認めている。
CO2 原因説懐疑派の論文では次のように記載されている。「水蒸気は最も強力な温室効果ガスであり、その濃度が増えれば、地球の気温を高めるように働く一方で、雲になれば 太陽光の反射率を高めて気温を下げるようにも機能する。そのために、水蒸気の影響を 定量的に評価することは非常に難しく、今後の地球温暖化を予測するためのシュミレー ションモデルはまだできていないのだ」。
20 世紀初頭から現在までを 3 つのステージに分けると、世界の気温上昇と CO2 量との間に決定的な因果関係があるとは言えないことが分かる。
〈第 1 ステージ〉CO2 排出がほとんどなくても気温が上がっている年代
20 世紀前半がこの年代にあたる。近代工業が大きく発展する前で、まだ、CO2 排出が少ない年代です。ところが、この年代はホッケースティック曲線と同じくらいの気温上昇がみられる。この年代での気温上昇が CO2 原因だとはとても思えない。
〈第 2 ステージ〉CO2 排出が急激に増加しても気温が上がっていない年代
1940 年~1980 年はホッケースティック曲線のほぼ平らな部分です。第 2 次世界大戦が始まり、近代工業が急速に発展して CO2 の排出量も急増した年代です。しかしながら、地球の気温は上昇どころか若干下降しています。CO2 が急増しているのに、なぜ気温は上昇しないのでしょうか?
〈第 3 ステージ〉CO2 排出がさらに増加して気温も上がっている年代
IPCC やゴアが提唱しているホッケースティック曲線の重要部分です。近年のこの年代に限って言えば、確かに CO2 の排出量増加と気温の上昇は関係しているように見えます。
そもそも、気候変動は常に起こっています。少しでも自然変動の姿を明らかにして、その対策をとってゆく方が賢明です。CO2 を減らしても気候変動が変わらないとすれば、そんなことに無駄なお金をかけるよりは、有意義な研究開発に投資すべきです。
本当はただ、CO2 は「わかりやすい」から大きく取り上げられているだけのようです。CO2 が増えたから温室効果によって気温が上昇したという単純なストーリーで CO2 を悪者にしてそれをどうにかすれば何もかも解決するという話にした方がわかりやすい というだけです。
CO2 が悪者にされる理由の一つとして「大気汚染」の問題がある。
中国やアメリカなどは火力発電で大量に排出される SOX(硫黄酸化物)や NOX(窒素酸化物)による大気汚染によって、何万、何十万という死者が出るといわれている。しかし、単に「大気を汚染しているから火力発電をやめろ」と言っても行政や企業は簡単には動き ません。ですが、全世界的に「地球環境のために CO2 排出量を削減しないといけないから火力発電を減らせ」と言うと、決して CO2 は大気汚染をする有毒ガスではないにもかかわらず通用するわけです。
つまり、CO2 を減らさなくても最新技術の火力発電は、SOX や NOX、PM2.5 などの浄化装置がついています。大気汚染を解決すれば十分なのに「とにかく CO2 を減らせ」 という風潮になって経済活動を妨げたり、無駄な莫大な予算を使ったりして、自分たちの首をしめるようなことをしています。

次月へ続く